環境省は北米原産の侵略的外来種アメリカザリガニの販売や野外への放出などを規制する方針をようやく決め、今国会に外来生物法改正案を提出する予定です。しかし、すでにアメリカザリガニが侵入した湿地では在来種が激減するなど既に深刻な被害が出ています。ゲンゴロウやタガメなどは、アメリカザリガニに幼虫を捕食されるだけでなく、水草も食べられて産卵場所やエサ、隠れ場所が少なくなったことで個体数が減少しています。もちろん、日本固有種のザリガニも絶滅の危機にあります。小学校低学年の生活科の教科書では「生き物を育ててみよう」というコーナーでアメリカザリガニを取り上げているものもあります。絶対に野外に放流していけないという姿勢を教える側も考えていかねばなりませんね。
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