アノマロカリスはかたいものを食べてなかった?!

古代生物、アノマロカリスは、地球上で最初に登場した最強肉食動物のひとつと考えられていた節足動物です。飛び出た複眼や、円形の奇妙な口器、そして一度つかまれたら逃れられないような付属肢を頭部に一対もつ姿は、カンブリア紀の海底に生きる三葉虫などの小さな生物に恐れられていたに違いないと思われてきました。しかし、このほど新たな分析によって、アノマロカリスはもがく獲物と格闘する貪欲な海底捕食者ではなく、小さくて柔らかい獲物を素早く捕らえる機敏な遊泳捕食者だったことが言われ始めました。

研究者たちは、複眼などの体の構造と併せて考えれば、アノマロカリスが日の当たる明るい海を泳ぎ、クシクラゲ類や、古虫動物と呼ばれるオタマジャクシのような動物や、その他の柔らかい動物を捕まえていたと考えられるようになってきました。

研究がさらに進めば、もっと詳しいことも分かりそうです。今はいない生物ですが、生態が分かるとワクワクしますね。

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