年賀状は平安時代から始まったとされています。
平安時代の貴族、藤原明衡がまとめた手紙の文例集の中に、年始の挨拶の文例があり、これが残っている最も古いものです。
この頃からお世話になった方や親族に新年の挨拶をして回る「年始回り」という習慣が広まりました。
しかし、まだ挨拶に手紙を使用するのは一部の貴族で、直接会えないような遠方の方へ賀状として送っていたそうです。
江戸時代に入ると、今の郵便の先駆けとなる「飛脚」が充実し、庶民が手紙で挨拶を済ませることも増えていきます。
現在のようなはがきスタイルになったのは、1873年(明治6年)に登場した官製はがきがきっかけです。
明治20年前後には、年賀状を出すことが年始の恒例行事となります。
しかし、現在ではSNSの発達や郵便事情の悪化から「年賀状じまい」も増えていますね。皆さんが大人になる、もう10年もしたら、葉書を出す年賀状という習慣はすっかり廃れているかもしれません。
10 total views, 1 views today