乾電池の話

乾電池は、どうして「池」を使うのでしょう。小さい学年の時は、「地」を書いて失敗したって言うこともあったのでは?

電気を溜めるものなので「電留」(でんる)や「電貯」(でんちょ)であるべきなのに、なぜ「池」なのでしょうか?  これは電池の歴史をさかのぼることで分かります。1794年に発明された最初の電池はコップに入れた「硫酸」の片側に「銅板」を、反対側に「亜鉛板」を入れ0.76Vの電気を発生させていました。それが現在のように金属筒などにパッケージされた電池となったのは、1887年に日本人が開発した「乾」電池です。電池が発明されてから90年以上電池は「液体」を使ったものだったのです。  

そんなわけで電気を液体に溜めておくことから「電池」と「池」が使われているのです。だから乾いた「乾電池」になったのは革命的だったのです(特許を取らなかったのですが)。ただ車のバッテリは未だに液体の水で薄めた「硫酸」を使っていますし、燃料水素電池も液化水素と酸素が使われているので「池」でも間違いじゃないんです。

(PC Watchの記事から抜粋)

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