「鬼」という言葉は、中国からやってきました。とはいえ「鬼」という言葉が伝わる前から、日本にも鬼的な存在はありました。
それが「モノ」です。モノは怨念を持った霊や邪悪な怨念そのものとされ、実体のない存在とされていたようです。
やがて仏教思想の影響で地獄の鬼のイメージが広がると、恐ろしくて怖いものが「鬼」と捉えられるようになっていきます。また、姿形も「地獄の鬼」のイメージが広がり、鬼は実体のある怪物として認識され始めました。
「鬼(おに)」という呼び名が定着していったのは平安時代頃からです。鬼の語源は、「この世ならざるもの」という意味の「隠(おぬ)」であるという説があります。
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