ウニを食べるのは好きなのですが、苦手な人もいるでしょうね。今日は、そのウニの話。
日本の沿岸には、100種類以上のうにがいます。しかし、普段よく食べているのは、ムラサキウニやキタムラサキウニ、バフンウニ、エゾバフンウニの4種類です。食べている部分は生殖巣と言われる精巣や卵巣の部分です。ですので、おいしくいただけるのは、うにの生殖巣が大きく発達し、もっとも味がよくなる産卵期を控えた時期となります。一般的には8月中旬から10月がウニの産卵期と知られており、食用としてのウニの品質が最高となるのはその直前、6~8月までの夏期となります。
うにに含まれている重要な栄養素としては、まずビタミンEがあります。体内の脂質が酸化するのを防ぎます。これは、血中のLDLコレステロールの酸化を抑えて生活習慣病の予防にも役立つのです。次にカロテンがあげられます。カロテンを摂取すると体内でビタミンAに変換され、活性酵素を抑制することで抗酸化作用や免疫力を高める効果が期待できるのです。そして、動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病を防ぐ助けとなります。また、ビタミンB1やB2、B12などのビタミン群も豊富です。特に、ビタミンB12は、植物からは得ることのできない成分として知られ、赤血球を作る働きがあることから貧血の予防に役立ちます。
おいしく、体にもいい食べ物なんですね。
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