金星

最近は、「明けの明星」と言われ、早朝に金星を見ることができます。このように、朝早くや夕方にしか金星を見ることができません。それはなぜでしょうか?左の絵(http://www.itbs-sem.jp/ouchi_kagakukan/3881/)のように、地球より太陽に近いからです。地球から金星を見ようとすると、太陽の方角ですよね。金星の視野に太陽が入ります。かろうじて早朝や夕方に見えるというわけです。

さて、金星は地球の兄弟のような星ですが、環境はなかなか過酷なようです。気圧は90倍、金星の大気のほとんどは二酸化炭素で、地表の温度は平均500℃にもなります。物を溶かしてしまう硫酸(りゅうさん)の厚い雲におおわれています。その上、空の高いところでは、「スーパーローテーション」と呼ばれる、秒速100mをこえるすさまじい強さの風が吹いているなど、すさまじい環境が広がっています。人が住むには難しそうですね。

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