春と言えば蝶?

昼間はすっかり暖かくなりましたね。いよいよ春です。春と言えばチョウ!強引でしたか?今日は蝶の複眼について。

蝶の「目」は一つひとつの個眼(こがん)が集まって、複眼(ふくがん)を作っています。複眼を拡大すると、左の写真のように六角形の個眼が集まっているのが観察できます。アゲハチョウでは、一つの複眼でオスで約18,000個、メスで15,000個の個眼が集まっています。

蝶の場合、一般的にオスはメスを視覚で探すため個眼の数がメスより多くなっています。一方メスは、オスを探す必要がない代わりに、幼虫のエサとなる食草や、食樹を探す必要があるので、嗅覚に関する器官の方が発達しています。オスの方が個眼が多いのですが、一つ一つの個眼の大きさが小さくなっているのではありません。種類にもよりますが、オスとメスを捕まえてきて、複眼の大きさを比べてみると、オスの複眼の方が大きいことが分かります。

これだけ沢山の目があったら、沢山の映像が見えすぎて大変だろうと思いがちですが、実際には一つの映像として見えていると思われます。

複眼は頭部の大部分を占めていて、蝶が非常に広い範囲を見ることが出来ることがうかがえます。エノキタテハの一種は、左右344度見えるとの研究結果があります。

(参照 https://www.pteron-world.com/topics/anatomy/seichu/head.html)

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