ロケットが種子島で打ち上げられるわけは?

日本のロケット発射拠点は、日本列島の南方に位置する種子島です。アメリカのロケット打ち上げ基地が置かれているのは南部のフロリダ州、ロシアの打ち上げ基地が置かれているのは南側にあるカザフスタン共和国(旧ソ連)。いずれも南方です。

そのわけは、地球の自転による遠心力があります。北半球では南に行くほど遠心力が強くなります。そのため、南(赤道)に近づくほど引力がほんの少し弱まるため、ロケットが打ち上げやすくなるというのが理由だそうです。

また、多くの通信・気象衛星などは赤道上空約3万6000キロメートルの高さを西から東へまわる静止軌道に向けて打ち上げられます。このとき、赤道の真下からロケットを発射すれば、上にまっすぐ飛ばすだけなので制御に手間はかからない。しかし、赤道から離れた場所から打ち上げる場合、静止軌道に乗せるために多くのエネルギーが必要となるというのも、理由のようです。

さて、明日は「ワームムーン」。いい天気に恵まれるといいですね。

(写真:(C)shinnosuke0113 / PIXTA(ピクスタ))

 396 total views,  1 views today